皆さんこんにちは。ヨシコシです。

ダンジェネス デレク・ジャーマンの家
                (イングランドのタンジェネス デレク・ジャーマンの隠れ家)




今日は、私の大好きな「青」について語らしてください。

デレク・ジャーマン 「BLUE」


「BLUE」という映画があります。


奇才、デレク・ジャーマンの最後の監督作品で、
フランスの画家イブ・クラインに捧げたモノクローム映画です。

イブ・クラインの理論とデレク・ジャーマンの詩と物語で構成されています。
イヴ・クライン モノクローム絵画
     (イブ・クラインのモノクロームの絵画)

この映画は、とても不思議な気持ちになる映画で、

エイズを病むデレク・ジャーマン自らこの映画でエイズを描き、

姿の見えぬウィルスとの戦いを表現するためか、

病気で失せた視力を心象風景として表現しているのか、

そこで表現されるデレク・ジャーマンの青い色は、

美しく、人工的で、

海のようで、静寂で

青い色が、聴覚と融合して、さまざまな顔を現わします。


青い色だけ延々とモノトーンで映されるからこそ

観るものは「視覚」に惑わされず、

「語り」に深く意識を集中させて、

彼の心の中の世界観に肉薄できるのかもしれません。



一昨日・・・・・

ご子息様に「青」という名前をつけたあるお父様が77才でお亡くなりになりました。



「祖父、親父と引き継いできたこの土地に、自分は孫の世代まで引き継げる堅牢な建物を
構築するのが、私の役目だと思います。」


ご子息様は2009年、築50年の木造家屋を解体し、

工房で外断熱の鉄筋コンクリート造を建築されました。


お父様はタバコが好きで、ご子息様はタバコは苦手・・・。


同じ家でも、お父様のお部屋だけ
換気計算を別々にして設計したのがまるで昨日のように思いだされます。


お引渡しして3年・・・お父様はあまりにも早くにお亡くなりになられ、
大変残念に思います。



ご子息様に素敵なお名前をつけたお父様。

ご冥福を心よりお祈り申上げます。