こんにちは ヒライです。

花粉症の皆様 いかがお過ごしですか?
私は そろそろ 花のつみすぎで鼻が痛くなってまいりました。
さすがに 夜も寝れないのは辛いので 水曜日のお休みを利用し医者へ行き
昼用と夜の為の薬をもらい 日中マスクをし しのいでおります。
いままで 何もせず我慢していただけだったのですが
それだけでもだいぶ楽になったので 薬はすげーな恐ろしいなと(笑)

昨日は 近くに住む姪っ子の誕生日会を実家でやるというので
『キョウモ カエルノ ハヤイネ』と イケガミ殿達に嫌味を言われながらも
姪っ子をハグハグして癒されてまいりました。

さてさて

今日は3/11 東日本大震災からもう6年経つのですね。
被災された皆様のご冥福をお祈りいたします。

先日、テナントビルを建てられたお施主様からこんなお電話を頂きました。

『店子さんから建物が揺れると苦情が来ているのですが、
 どう説明したらいいか困ってしまって相談に乗って頂けませんか?』

築約2年の鉄筋コンクリート(RC)造 3階建てのテナントビル。
もちろん 構造計算もしっかりし 新耐震基準で確認申請も降り
役所の検査も踏まえ 手抜き工事などしておりません。

では なぜ 建物が揺れるのか?

まず どんな構造でも厳密に言うと 大なり小なり揺れない建物は無いという事は念頭に置いて頂きまして

こちらの建物の地域は 河川の近くでもあり 非常に地盤が悪いところで
ボーリングデータでも 地上から10mの深度までの地層は非常に柔らかい と出ていました。

建物の沈下を防ぐため 鋼管杭を10m下の固い支持層まで届かせ
その上に建てものが建っております。

例えますと

ビスケットの上にプリンをのせ その上に楊枝付の人形がいるような状態です。
人形は沈んだり倒れたりすることは無いけれど
プリンの揺れは 楊枝からも伝わり揺れます。

それと同じなことが こちらのテナントビルでも起こっているのです。

現在 こちらの地域は道路拡張計画の真っただ中で
廻りでは 解体工事や建築工事が何現場も施工されております。
その揺れが プリンを揺らし爪楊枝を伝って建物が揺れているのです。

不思議なことに オーナーさんの事務所がある築40年の2階建て木造アパートの1Fは
あまり揺れを感じません。
それは 建物が軽いことと地盤改良工事等は何もしていないので
地面の揺れが伝わりづらいのだと 考えられます。

オーナーさんは長くこの土地に住み 不動産屋さんを昔からやっていられますので
この土地柄 そういったことはご存知でしたが 言葉で店子さんに説明はしても
分かってもらえないので お電話をされたそうです。

では どうすれば店子さんに安心していただけるか。

弊社設計のハセガワと相談し 構造設計を担当して頂いた先生の所見と共に
この土地の地盤調査の報告書と どのような杭工事をしたかという事を
書面で提出させていただきました。

先日 オーナーさんに書面の提出とご説明に伺ってきまして
こちらで ご理解いただいて安心して頂ければとお渡ししてきました。

弊社の本社屋が建っている川口も地盤が弱く
RC5階建ての建物を支える為 20m位 杭工事を行っております。
やはり 1Fの建築事業部でも 地震等の揺れはとても感じます。

3.11以降 地震や揺れに過敏な反応をされる方のお気持ちはわかりますので
建物に対する不安も取り除き安心していただくのも工務店の役割・使命なのだなと思いました。

お読みいただきありがとうございます。