皆さんこんにちは。
地底人気分のヨシコシです。

工事中の国立競技場の近く、
今日から地下室のオフィスリフォームが始まりました。

工房のOBのお客様が経営されている
会社のオフィスリフォームです。

それにしても、
片道4日のインドの山奥が性に合う自分からしますと、
巨大都市・東京というのは、
まるで建築の密集森です。

行き交う人の距離感もキツく足早で、
皆、気を張って生きている感じがします。

もしもお昼休みが2時間あったり、
街中の公園の木陰に、
シエスタ用のハンモックなど設置されておりましたら、
私たちの仕事ライフは
もう少し豊かになりそうです。

そんな妄想など、どこ吹く風で、
東京の建築物はスクラップビルドの脱皮を繰り返し、
今日も刻々と新しい姿を見せ続けています。

オフィス 地下 リフォーム


さて、今日から新しい現場がスタートしました。
地下1階と2階のオフィスの改修工事です。
今日は地下室からスタート。
お客様のご好意で、エアコンの効いた状態です。
(世の現場の職人の皆様、恵まれた条件にて恐れ入ります・・)

初日の今日は、
地下室の一部の壁の解体と墨出し、
間仕切り壁の下地組み、クロス剥がし、
照明器具の電気配線工事です。

大工さん2名と電気職人さん1名、
クロス剥がしは1日立ち会いの私が行いました。

オフィス 地下 リフォーム

地下室の壁は通常二重の壁になっていますが、
古い建物は図面通りに仕上がっていないことが多いので、
壊してみないとわからないこともあります。

オフィス 地下 リフォーム

石膏ボードをハンマーで叩いて壁の状況を先に確認。
図面通りにセメントブロック積みの内壁にGLボンドで石膏ボードが
組まれておりました。

地下室ですがブロックもカラカラで
内壁のコンディションは良い感じ。

オフィス 地下 リフォーム

石膏ボードをL字の造作カウンターデスクと
吊り戸棚がつくところだけ剥がしていきます。

オフィス 地下 リフォーム

お団子のように残っているのがGLボンド。
石膏ボードを接着させて垂直を微調整できる下地材です。

私もスクレイパーというヘラを片手に、
半日かけて壁と梁のビニルクロスを剥がしました。

普段、工事の見積業務を行うばかりですが、
たまに一緒に職人さんと仕事をしますと、
机上の見積もりでは見えてこない手間と
こだわりを感じます。

そうした時、
私が担当する仕事は
お金を払って仕事を依頼されるクライアントさんと、
それを汗水垂らして作る職人さんの
間をよい関係で紡ぐことだと感じます。

ただの金額比較では、
私の考える仕事は
素敵なかたちで納めることができません。

理想は
「あなたを信頼するからお願いしたい」
「工房さんにお願いしたい」
という特命の仕事を1つでも多く作ること。

そして、
職人さんにその思いをきちんと伝え、
通常以上にやる気をもって現場に臨んでもらう
流れを作ることです。

そんな日々が続けば本当に素敵です。

お陰様で、
最近ようやく少しずつ、
そうなってきているような気配を感じています。

お読みいただきありがとうございました。