皆さんこんにちは。
昨日、上手にオムレツを作れたヨシコシです。

週に1、2回の朝のオムレツ作り。
手首をトントン叩く力加減が少し分かってきました。

そうなると、
段々とオムレツ専用のフライパンが
欲しくなってくる性格。

ああ、フライパンが欲しい。

今は感覚をつかむ修行の身、
オムレツ作りの勘所は
あまりよろしくなかった私です。

勘所と言えば、

Mさんの奥様のCさん。
Mさんは工房のシステム事業部の部長さんで
私が工房に入る橋渡し役になっていただいた方。
私がBARをしていた時の常連のお客様でした。

Mさんが、
某区に掘り出し物の中古物件を購入し、
リノベーションをしたのでした。
私は担当ではなかったため、
出来上がりを楽しみに訪問させていただきました。

奥様のCさんとも
お店でお会いしていた時間も考えますと
もう10年近いかもしれません。

水枕  モク
モクとも6年目?キャタピラのように
地を這い餌場とベランダを行き来し。

10年の間に、
私の白髪はだいぶ増えましたが、
Cさんの容姿は
時間が止まったようにお変わりなく、
神様にはもう少し公平に扱って
いただきたいと思いました。

中古の住宅のリノベーション、
石川女史がキープランを描き、
施工は工房の大工さんに
まとめて受けてもらいました。

そこから先のコーディネートは
すべて奥様ご自身がされてました。

なんと言いますか、
奥様、勘所が非常に良い。

人は誰でも自分のワールドがあると思うのですが、
そのワールドの引き出し方をよくご自身で知っている感じです。

珊瑚 取っ手
                                                 珊瑚をモチーフにした珍しい取っ手


自分で調べ、
イメージをカタチにしていくことが
本当に上手にできていました。

Cさんにとって、
初めてのリノベーションでありますのに、
コーディネーターなしでここまで
できるのは、全く頭の下がる思いです。

木造 リノベーション



例えば、リビングの壁にヘリンボーン張りのタイル。
落ち着いたトーンで手間の掛かる素材が醸す風合いは、
何年も前から自然とそこに存在しているような錯覚を覚えます。

木造 リノベーション



一軒家を改装したカフェのような落ち着きを感じます。
木造 リノベーション



ブラケットのシェードの色が
お好みと微妙に合わなかったそうで
Cさんご自身で外国製の塗料を購入して塗装研磨、
マットな鋳物色、とても良い風合いでした。

ブラケット灯 塗装



キッチンのタイル。Cさんが
パターンイメージを職人に伝え、
現場では、不揃いの外国タイルを臨機応変に張り上げて
いったようです。
キッチンはシンクのスクウェアが鋭角な
サンワカンパニーのキッチンでした。

キッチン タイル


2階の階段室周りの壁をとって、
現わしにした柱にはキラキラとした鉱物粉のような
キラキラした輝きを放つ
木炭色のマットなドイツ塗料をあしらっており。


木造 リノベーション


視界の抜けの見込めない窓は
思い切ってチェッカーガラスのはめ殺し窓を内窓に。
格子は細いスチールです。

チェッカーガラス


Cさんの力作は、
どこまでもご要望に向き合った大工さんあってのもの。

お客様を大事にしてくれる
大工さんいわく、
「できない」って答えるのは簡単だけど、
最後に満足してもらわないとね。
だから、
望んでいるなら何とかする
これが仕事のモットーだそうです。

おにぎりとサンドイッチをMさんにご馳走様になり、
リビングで車座になって施工を振り返ったのでした。

めでたし、めでたし。
お読みいただきありがとうございました。