皆さんこんにちは。
IT障害者のヨシコシです。
世の中の通信形態がコードレス化した頃から、
糸電話で遊んでいた幼少時の自分を
妙に懐かしく思います。

さて、
時代は日々刻々と技術の進歩によって
進んできております。

今年、
ドバイでは3Dプリンターによる建築物が
竣工しました。

この緩やかな曲線を多用した
プリンター技術ならではの建物がそれです。

現場打ちのRCなら、
型枠大工の現場加工だけで何日かかるか悩ましい設計。

ドバイ 3Dプリンター建築

しかもドバイですので、
熱中症にならぬよう、
1日の作業時間も多くはできず大変そうです。

ドバイ 3Dプリンター建築

ところが、
この構造躯体は樹脂とセメントの混合物のようですが、
たった2日で出力したそうです。

ドバイ 3Dプリンター建築

そして、
全工期は何と17日!

たった17日間で竣工です。


ドバイ 3Dプリンターの建築

着工時金を支払ったら中間金と竣工時金も
あっという間に支払う必要がありますので、
銀行も大変。
確認申請上の検査もスケジュールの調整が大変です。

従来の工事請負契約の支払い条件や設計監理、
工事監理の方法まで根底から覆る施工方法ですね。

何しろ、
現場事務所を設けるにも、
こんな短期で貸してくれる物件など
日本にないでしょう。

躯体の出力は、
工場で行い、パーツ化して
現場でプラモデルのように組み合わせていきます。


3Dプリンター建築


作業に関わる工種が少なく済み、
監理面の労力も少なくなるため、
建設コストは従来工事の半分以下になったそうです

施工の様子。





ドバイでは
2030年までに市内の建築の25%を
この3Dプリンター工法で建てる計画があるそうです。 

日本では多くの棟数を占める都市部において、
建材設備を小分け運搬しないといけませんので
このような手法が日本で採用されるとすれば、
ゼネコン系の大きなプロジェクトや郊外型の規格住宅などでしょうか。

漏水しやすい箇所の組み合わせ建材など、
現場で手加工の難しい場合に
3DのCADデータを送り、
受注生産の一体成型品を納品するなど
あれば便利かもしれません。

日本では聖徳太子の時代から
最古の建築業が発生していますが、
ついに世界はこんな建築手法まで来たのですね。

こうした技術がもしかしたら、
活版印刷からデジタル化したように
何かのジャンルの職人さんを激減させる
ことになっていくのかもしれません。

お読みいただきありがとうございました。