皆さんこんにちは。

朝からBARに居座っていたヨシコシです。

これを読む私を知らない皆さんはきっと

「何と、この男は朝から会社にも行かず酒を飲む悪い男だ。
いや、実にうらやましい。」

と考えるかもしれません。


今日はBARのリフォーム工事の立ち会いをいたしました。
開業して40年以上も経っている名店、
北区十条仲原にあるALBIONS'BARさんの修繕工事です。

アルビオンズバー



改修工事と言いますと、
古いものを新しく刷新するイメージが 伴いますが、

今回の修繕では、
経年で味わいの深まった内装はそのままに、
くたびれた部分をスポット修繕する工事です。

整体メインの外科手術

とでも言いましょうか、
歴史の流れを損なわない施工を心掛けたいと思います。

初日は大工工事です。

カウンター上のお酒をサーブする作業台の傾き補正や
収納引き戸の再加工移設、新規取付、
ボトル棚の地板補強、
ボトルの落下防止用の真鍮パイプの取付などを行います。

前日にお酒のボトルを棚から
下ろしていただいておりました。
美味しそうなビンテージスのコッチウィスキーがずらり、
いやはや古き良きラベルの数々、
壮観であります。

アルビオンズバー



さあ、
貴重なボトルに養生を被せ、
作業開始です。

アルビオンズバー

赤い印の部分が今回のお仕事の範囲です。
下部収納の木製引き違い戸を再加工する大工さん。

店舗のリフォーム

現場の状況に合わせて
収納の引き違い戸の下枠を造作してもらいました。

アルビオンズバー


下段にあった引き違い戸は、
中段のガラス戸に加工して納め、
下段には新たな引き違い戸を
現場で製作して取り付けていきます。

アルビオンズバー

修繕したところが不自然に見えないよう、
カウンターに座ったお客様から見える中段の棚の方には
下段にあった引き違い戸を再加工して取り付けました。

店舗のリフォーム


もともと、
お父様はこのお店で何十年も喫茶店を営まれており、
息子さんの代になってからは、
親子でBARとして営業をしております。

当時はコーヒーカップの陳列棚でしたが、
今はオールドビンテージスコッチのボトル棚に
用途が変わり、強度が弱い状態でした。

今回は棚板の補強も行います。

補強材はシナランバー材で行います。
断面は積層になっておりますので、
小口テープでお化粧をします。

店舗のリフォーム


シナの小口テープ

シナ小口テープ

小口テープを断面に貼っているところ。

シナ小口テープ貼り

貼り終えると、
とても小口がキレイに仕上がりました。

シナ小口テープ貼り


シナランバー材をボトル棚に木工ボンドで圧着し、
機械でホチキスのように細い釘を打って固定していきます。

シナ小口テープ貼り


下のボトル棚も同様に補強していきます。

店舗のリフォーム


下段の補強完了。

店舗のリフォーム

ボトルの落下防止用の真鍮パイプを取り付けていきます。

真鍮パイプ 落下防止 バックバー

バックバー補強

店舗のリフォーム

9時からはじまった工事は6時半に無事に完了いたしました。

明日は8時から塗装工事です。
今の良い雰囲気に馴染むような塗装を心掛けたいと思います。

お店は明日の夜から通常営業の予定だそうです。
ALBION’S BARを愛する皆様、しばしお待ちください。

お読みいただきありがとうございました。