皆さんこんにちは。
休日出勤友の会のヨシコシです。
今日の午前中は家で少しくつろいでから出社、
午後からお客様とのお打合せでした。
今日のお打合せは、
世田谷区の鉄筋コンクリート造の共同住宅のご提案です。
量産メーカーさんの鉄骨造との2社コンペです。
お土地を長く所有されている方の建て替え計画で、
計画地はサブカルで有名な某駅の繁華街の路地裏であります。
工房案は、
数十年先まで競争力の落ちにくい付加価値あるRC造の建物で来春竣工、
競合するハウスメーカーさんの案は、
年内竣工、プランは一般的、重量鉄骨です。
工房案は中庭のあるつくり。
20代後半~30代の社会人がターゲットで、
「少し個性的なアパートに住みたい」
という人向けの建物です。
周囲が東側の道路以外は
高低差のある建物に囲まれているので、
表面積の多い建物にして、
住宅の密集地でも
心地よいプライベートな外部をもたせた
開放感のあるつくりです。
エントランスを抜けて、中庭の
外部階段を通って上階へ行きます。
中庭のイメージはこんな感じ。
お土地から新規で取得する場合には、
鉄筋コンクリート造は
結構裏目に出ることが多いです。
でも例えば
お土地をすでに所有されていて、
建物単体の収支でなく、
相続や事業継続性を鑑みて、
資産全体から検討が必要な場合には、
競争力が落ちにくく、
耐久性に長けた鉄筋コンクリート造が
最良の場合もございます。
何人かの銀行担当者さんに
この模型と計画概要を説明しましたところ
客観的に非常に良い評価をいただきました。
銀行さんの後押しはありがたいです。
しかし競合は量産メーカーさん・・・。
ここから伝家の宝刀が抜かれます。
担当上司が出てきて、
大幅な特別値引きを条件に即決を迫る・・。
量産でなければ真似できない離れ業であります。
ビジネスモデルが異なりますので、
私たちのような工務店は
異なる手法によって共同住宅の
価値を提案していきます。
どこにでもある量産物を建ててしまうと
10年も経てば周囲に似た物件が
タケノコのように出現してきます。
似ているものならば野菜と一緒で、
人は鮮度の良いもの
築年数の若い新しいものを選びます。
そうなると、
普通の建物は家賃を下げないと
入居者に選ばれにくくなっていきます。
野菜で言えば、
スーパーの片隅にある
「おつとめ品」です。
経済は、
市場の大半を占める「量産品」が
めまぐるしく代謝することで活性化します。
大量に流通する商品群の中で、
一定の「大手ブランド」が存在し、
スマホ、家電、PCなど、
そうした商品は
メーカー自身が発信する新しい広告によって
購買意欲をかきたてられ、
数年で入れ替わっていく運命にあります。
意図的に形成されていく
「それはもう古い」という幻想、
古い商品はあっという間に価値を落とされ、
新商品に取って変わられる運命を
辿るのであります。
一方、
市場のごく一部では、
大量流通と縁遠いところで
勝負している作り手が存在します。
量産のきかない手作りの
鞄、服、家具、オーガニック野菜
などがそうですが、
これらは年月が経っても
量産品と購買層は競合しません。
そもそも共同住宅は、
スマホと違い、数十年間もの間、
市場で価値を維持し続ける必要があります。
すぐに古モノ扱いされてはたまりませんので、
同じ建物でも建主さんが息長く
賃貸市場で勝負できる一点モノをつくる。
これが私の目指したいところであります。
お読みいただきありがとうございました。
休日出勤友の会のヨシコシです。
今日の午前中は家で少しくつろいでから出社、
午後からお客様とのお打合せでした。
今日のお打合せは、
世田谷区の鉄筋コンクリート造の共同住宅のご提案です。
量産メーカーさんの鉄骨造との2社コンペです。
お土地を長く所有されている方の建て替え計画で、
計画地はサブカルで有名な某駅の繁華街の路地裏であります。
工房案は、
数十年先まで競争力の落ちにくい付加価値あるRC造の建物で来春竣工、
競合するハウスメーカーさんの案は、
年内竣工、プランは一般的、重量鉄骨です。
工房案は中庭のあるつくり。
20代後半~30代の社会人がターゲットで、
「少し個性的なアパートに住みたい」
という人向けの建物です。
周囲が東側の道路以外は
高低差のある建物に囲まれているので、
表面積の多い建物にして、
住宅の密集地でも
心地よいプライベートな外部をもたせた
開放感のあるつくりです。
エントランスを抜けて、中庭の
外部階段を通って上階へ行きます。
中庭のイメージはこんな感じ。
お土地から新規で取得する場合には、
鉄筋コンクリート造は
結構裏目に出ることが多いです。
でも例えば
お土地をすでに所有されていて、
建物単体の収支でなく、
相続や事業継続性を鑑みて、
資産全体から検討が必要な場合には、
競争力が落ちにくく、
耐久性に長けた鉄筋コンクリート造が
最良の場合もございます。
何人かの銀行担当者さんに
この模型と計画概要を説明しましたところ
客観的に非常に良い評価をいただきました。
銀行さんの後押しはありがたいです。
しかし競合は量産メーカーさん・・・。
ここから伝家の宝刀が抜かれます。
担当上司が出てきて、
大幅な特別値引きを条件に即決を迫る・・。
量産でなければ真似できない離れ業であります。
ビジネスモデルが異なりますので、
私たちのような工務店は
異なる手法によって共同住宅の
価値を提案していきます。
どこにでもある量産物を建ててしまうと
10年も経てば周囲に似た物件が
タケノコのように出現してきます。
似ているものならば野菜と一緒で、
人は鮮度の良いもの
築年数の若い新しいものを選びます。
そうなると、
普通の建物は家賃を下げないと
入居者に選ばれにくくなっていきます。
野菜で言えば、
スーパーの片隅にある
「おつとめ品」です。
経済は、
市場の大半を占める「量産品」が
めまぐるしく代謝することで活性化します。
大量に流通する商品群の中で、
一定の「大手ブランド」が存在し、
スマホ、家電、PCなど、
そうした商品は
メーカー自身が発信する新しい広告によって
購買意欲をかきたてられ、
数年で入れ替わっていく運命にあります。
意図的に形成されていく
「それはもう古い」という幻想、
古い商品はあっという間に価値を落とされ、
新商品に取って変わられる運命を
辿るのであります。
一方、
市場のごく一部では、
大量流通と縁遠いところで
勝負している作り手が存在します。
量産のきかない手作りの
鞄、服、家具、オーガニック野菜
などがそうですが、
これらは年月が経っても
量産品と購買層は競合しません。
そもそも共同住宅は、
スマホと違い、数十年間もの間、
市場で価値を維持し続ける必要があります。
すぐに古モノ扱いされてはたまりませんので、
同じ建物でも建主さんが息長く
賃貸市場で勝負できる一点モノをつくる。
これが私の目指したいところであります。
お読みいただきありがとうございました。
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