皆さんこんにちは。
年末にあと2件のリフォーム工事を控えているヨシコシです。
先日、中野区にあるM社様の本社屋の
スチールドア交換工事に行って来ました。
とても素敵なデザインのオフィスです。
夏に現地調査を行っていた工事案件でした。
自動販売機まで外壁と色を合わせてあります。
現地を確認しますとスチールドアのスチール枠の腐食が進んでボロボロになっており、
蝶番を固定するビスが効かなくなっており、開け閉めに支障をきたしていました。
お見積は他社様との相見積でした。
工房は2つの修繕案を出させていただきました。
扉自体は正常ですが、枠と丁番が痛んで開け閉めに不具合のある鉄扉。
この修繕方法は主に2通りあります。
2つのお見積りは
A案・・コスト重視の簡易修繕
今の枠を残し蝶番をずらして枠に再固定する工事。
鉄扉はそのまま利用する案。
B案・・推奨する修繕
今の枠より一回り小さな枠を溶接固定し、
ドアも一回り小さなものを新たに製作し、交換する工事。
A案は、鉄扉も枠も既存利用のため、
B案の半値以下の金額でできます。
が、スチールの枠自体が経年でボロボロになっていますので、
修繕した後にまた不具合が起こる可能性もあります。
その責任は負えず、
工房としてはあまりおすすめできないことを正直にお伝えいたしました。
B案は、カバー工法と言う修繕方法です。
ボロボロのスチール建具の枠ごと交換しますと、
枠廻りの内外壁の仕上げ、下地、防水面まで修復する必要が出てしまいます。
こうした場合には、カバー工法が有効になります。
カバー工法とは
既存のスチール枠の内側に、
もう一回り小さい枠を抱かせて対処する修繕工法です。
A案よりも金額は高くなりますが、
不具合を根本的に改善できる点で
B案を推奨させていただきました。
正式に御用命をいただいた後、
製作に2週間強費やしたのち、
工事は、
スチール建具職人 2名
塗装工 1名
シール工 1名+仕上げシールに半日
と、4日かけて無事に工事を終えました。
1日目。
新設するスチール建具。
コストを抑えるため、ガラスはなしのフラッシュにしました。
扉はまだ錆止め塗装までの状態です。
こちらはカバー工法の枠です。
枠を溶接し、一回り小さい鉄扉を取り付けたところ。
2日目。
現場にて調色塗装。
白は3回塗り。
外部の濃いグレーは
塗りムラの出にくいツヤ消しとしました。
3日目。
コーキング工事。
既存枠の内側に新たな枠を溶接してありますので、
その隙間の防水処理をしていきます。
外側の枠同士の隙間のようす。
コーキング充填前。
隙間が大きく深い場合には、コーキングを充填する前に
バッカーというスポンジを充填します。
コーキング完了。仕上がりがまだ不十分なので、
翌日に再度仕上げのコーキングをさせていただきました。
外側も鉄扉の色に合わせて
黒の色粉を混ぜてコーキングを調色して充填しました。
コーキングは10年も経過しますと紫外線で劣化し、
弾力性を失ってひび割れしてきます。
10年経つ前に目視確認、
指で押して硬さを確認し、
弾力もなく表面がひび割れているようでしたら
雨水の侵入の原因となりますので、
コーキングの打ち直しをするのが
正しいメンテナンス方法となります。
職人の手間はかかりましたが、
また長い期間、M社様の皆さんの出入りしやすいドアに
復活させることができました。
ご用命に感謝いたします。
お読みいただきありがとうございました。
年末にあと2件のリフォーム工事を控えているヨシコシです。
先日、中野区にあるM社様の本社屋の
スチールドア交換工事に行って来ました。
とても素敵なデザインのオフィスです。
夏に現地調査を行っていた工事案件でした。
自動販売機まで外壁と色を合わせてあります。
現地を確認しますとスチールドアのスチール枠の腐食が進んでボロボロになっており、
蝶番を固定するビスが効かなくなっており、開け閉めに支障をきたしていました。
お見積は他社様との相見積でした。
工房は2つの修繕案を出させていただきました。
扉自体は正常ですが、枠と丁番が痛んで開け閉めに不具合のある鉄扉。
この修繕方法は主に2通りあります。
2つのお見積りは
A案・・コスト重視の簡易修繕
今の枠を残し蝶番をずらして枠に再固定する工事。
鉄扉はそのまま利用する案。
B案・・推奨する修繕
今の枠より一回り小さな枠を溶接固定し、
ドアも一回り小さなものを新たに製作し、交換する工事。
A案は、鉄扉も枠も既存利用のため、
B案の半値以下の金額でできます。
が、スチールの枠自体が経年でボロボロになっていますので、
修繕した後にまた不具合が起こる可能性もあります。
その責任は負えず、
工房としてはあまりおすすめできないことを正直にお伝えいたしました。
B案は、カバー工法と言う修繕方法です。
ボロボロのスチール建具の枠ごと交換しますと、
枠廻りの内外壁の仕上げ、下地、防水面まで修復する必要が出てしまいます。
こうした場合には、カバー工法が有効になります。
カバー工法とは
既存のスチール枠の内側に、
もう一回り小さい枠を抱かせて対処する修繕工法です。
A案よりも金額は高くなりますが、
不具合を根本的に改善できる点で
B案を推奨させていただきました。
正式に御用命をいただいた後、
製作に2週間強費やしたのち、
工事は、
スチール建具職人 2名
塗装工 1名
シール工 1名+仕上げシールに半日
と、4日かけて無事に工事を終えました。
1日目。
新設するスチール建具。
コストを抑えるため、ガラスはなしのフラッシュにしました。
扉はまだ錆止め塗装までの状態です。
こちらはカバー工法の枠です。
枠を溶接し、一回り小さい鉄扉を取り付けたところ。
2日目。
現場にて調色塗装。
白は3回塗り。
外部の濃いグレーは
塗りムラの出にくいツヤ消しとしました。
3日目。
コーキング工事。
既存枠の内側に新たな枠を溶接してありますので、
その隙間の防水処理をしていきます。
外側の枠同士の隙間のようす。
コーキング充填前。
隙間が大きく深い場合には、コーキングを充填する前に
バッカーというスポンジを充填します。
コーキング完了。仕上がりがまだ不十分なので、
翌日に再度仕上げのコーキングをさせていただきました。
外側も鉄扉の色に合わせて
黒の色粉を混ぜてコーキングを調色して充填しました。
コーキングは10年も経過しますと紫外線で劣化し、
弾力性を失ってひび割れしてきます。
10年経つ前に目視確認、
指で押して硬さを確認し、
弾力もなく表面がひび割れているようでしたら
雨水の侵入の原因となりますので、
コーキングの打ち直しをするのが
正しいメンテナンス方法となります。
職人の手間はかかりましたが、
また長い期間、M社様の皆さんの出入りしやすいドアに
復活させることができました。
ご用命に感謝いたします。
お読みいただきありがとうございました。
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