皆さんこんにちは。
少年時代、プラモデル造りに熱中していたヨシコシです。

今は色付のパーツをくっつけるだけで
美しく仕上がるものも多くなっているようですが、
やっぱりプラモデルもある程度のマメさが必要です。

はしょって工程を急げば、
パーツの継ぎ目の処理が甘くなったり、
塗りムラなども出てきてしまいます。


家づくりも一つ一つの過程で部材を固定したり、
穴をあけたり、切ったり、貼ったり、塗ったりと
最後まで気の抜けない作業が
延々と数か月続きます。

タミヤやバンダイのプラモデルは
大変よくできていますが、
プラモデルの出来栄えは結局人それぞれです。

家造りも、
全く同じ建材であっても
出来上がりはかなり異なるものです。
それは、見た目は同じように見えても
実際は異なる、住宅の怖いところ。


本日入手した
新建ハウジング編の「住宅白書」では、
2014年の様々な住宅市場の分析がなされておりました。


例えば、住宅ローンの金利ですが
2014年は4割が変動金利で全期間固定は3割だそうです。
(2014年度の住宅金融支援機構の調査)

注文住宅の新築予算では、
自己資金の平均は1010万円、自己資金比率は34.1%に。
新築予算の全国平均は2,958万円だそうです。


これが建て替えになると、
50~60代の方が建て替え層となるため、
自己資金比率は74.7%に跳ね上がり
建築予算も全国平均で3,245万円となるそうです。
(共に2014年の国土交通省の調査)


家づくりを考えはじめ、
どのような媒体で情報を収集しているかといいますと、
複数回答ですが、ポータルサイト、建築会社などの
WEB経由での情報収集がもはや約70%を占めるに至っております。
(「住宅購入予定者の実態調査2015」リブ・コンサルティング)



では、

建物のこだわりの優先順位はどうでしょうか。


2014年の国土交通省の調査では、
アンケート回答者は家の広さや設備仕様よりも

 高気密・高断熱 50.8%
 デザイン     48.6%
 災害への安全性44.7%

が優先回答されていることがわかりました。



大和ハウス工業のアンケート調査では、
今住んでいる家の不満について

 1位 「断熱性能が低い(冬寒く、夏暑い)」39.4%
 2位 「遮音性」35.8%
 3位 「耐震性への不安」29.6%
 4位 「光熱費が高い」28.9%
 5位 「施工会社のサポート体制」11.7%
 6位   「シロアリなどの害虫被害」6.8%

という結果が出たようです。


新築を検討されている方よりも
建て替えを検討するシニア層の方がより家に対する
実用性を大事にしていることがわかります。



家づくりの不満の第1位は


「断熱性能」


です。


さすがにこの猛暑で性能が低い家は
エアコンのフル稼働に頼ららざるを得ないのだと思います。


工房で施工中のお客様より快くご了解をいただき(Fご夫妻ありがとうございます)、
本日、ご商談中のお客様を現場へ案内させていただきました。

その現場は完工目前ですので、
壁はすでに仕上がっておりますので、これは
監督の橘が撮影した断熱工事中の写真です。


ご案内させていただいたお客様も上階の温度が
外気温30度となっても屋内が暑くないことを
ある程度ご体感いただけたと思います。



グラスウールの充填はここまでしっかり行います。

高性能グラスウール アクリア
(高性能グラスウール36K)


高性能グラスウール アクリア
白いので発砲系断熱材のように写真では見えるのが高性能36Kグラスウール。



こちらは勾配天井の断熱材の様子です。
20センチ厚で高性能16Kグラスウールを敷き詰めています。

高性能グラスウール 勾配天井
これで屋根面の断熱も向上します。懐に余裕があれば、
もう少し厚くしたいくらいです。


こちらはユニットバス下の基礎内断熱の様子。
工房の木造住宅は屋内の床下面で断熱ラインを形成しますので、
床面でユニット化しているユニットバスの場合、
基礎の立上りの内側に断熱材を貼り、継ぎ目に発砲ウレタンを吹いて
性能を担保します。
ユニットバス下 基礎内断熱



調湿気密シートを張った後に、コンセントやスイッチ、貫通部の
気密処理を施します。
ここをしっかりやらないようでは、結露を誘発しやすくなります。

スイッチ周り 気密処理 高断熱住宅




壁の上の方は天井で隠れてしまうため、先に気密の処理を施します。

高断熱住宅 貫通部処理


家づくりには皆さんそれぞれの様々なテーマがあります。
それでも建てた方の10人に4人が夏暑くて冬寒いことに
不満を持ちながら生活をしています。

我々は工務店ですので、
試行錯誤を繰り返しながら、より高い性能と品質を求めて
がんばろうと思います。

お読みいただきありがとうございました。