皆さんこんにちは。
3歩歩けば何かしら忘れているようで、
常に勉強せねばならないヨシコシです。

昨日は、とある卸問屋さん主催の
工務店の経営研究会に出席して参りました。

参加者は、
東京・神奈川・埼玉の工務店13社。
今日はその第2回目。
テーマは「人材と教育」に関するディスカッションでした。

参加13社のうち6名は工務店の代表取締役です。
一人の社員として、工房をよりよくするにはどうしたらよいか、
他社さんの長所の伸ばし方、短所の改善ぶりを学びたい
自分には大変勉強になる意見交換会です。


経営研究会

年間棟数、社員数、価格帯、
目指す理念等、各社それぞれの色があり、
大変勉強になりました。

研究会は2部構成になっていおり、
第2部は、講演で、ゲスト講師に
株式会社TSKプランニングの代表取締役
立川昭吾先生でした。

立川先生は、
ナニワ金融道の構想を提供したり、
楽天の三木谷さんが開業資金集めに奔走していた頃、
資金融資してくれそうな事業主を紹介したこともある方だそうで、
とても話の面白い方でした。

分野を問わない若手経営者の塾も主催されており、
その中には、今や飛ぶ鳥を落とす勢いで進撃を続ける
丸亀製麺(株式会社コリドール)の社長さんも
門下生だそうです。

もともと、
立川先生はメーカーの品質管理者出身で、
注文住宅を建てる工務店に関して、
大変ユニークな切り口で
実に辛口なご意見を述べられていました(苦笑)。

「注文住宅を建てる工務店は、
<一品製造業>であり、特に無駄が多い。
原価管理と工程管理がより重要なのに、
建築業界では今でも次から次へと現場にひっきりなしに
別々のトラックが乗り込んでくる。
トヨタのレクサスは粗利が6割ある。
建築業の利益率は異様に悪い。
建材の搬送方法一つとっても実に無駄が多く、
誰もそうしたことに手をつけようとしない。
実に不思議だ。
しかも工務店は元請の発注主なのに、
下請負の職人さんに強く出れないことも多い。
お客様とも対等の関係を築きにくく、
仕事の旨みもない。
よく皆さんそんな業界にいて嫌にならないもんだね(笑)。」

といった風に。
実に辛口なコメントをおっしゃられておりましたが、
語り口が愛らしく、聞いていてとても刺激的でした。

確かに
「建築の当たり前」は
他業種から見れば不条理な部分が多いかもしれません。
長くいればいるほど、そうした慣例にマヒしてしまいますので、
自分もなるべく外からの目線は失わないように
しないとといつも思います。


また、

先生の話では、
これからの日本は人口が明治時代の6000万人代に
逆戻りしてしまうため、子供や孫が大人になる頃には、
親世帯が住んでいた住宅の余剰現象が起こり、
親の住んでいた住宅をセカンドハウスとして所有するような人が
増えてくるだろうという予想をしておりました。
そんな住宅業界の予想は初耳でしたので、
これも面白かったです。


その後の懇親会は、盛況で、
前から興味を持っていた工務店さんの
匠陽さんやホープスさんとも同席させていただき、
色々なお話ができて、
本当に有意義な時間を過ごさせていただきました。


この経営研究会は
工務店同士、良きライバルで良き仲間、
そんな会に育っていきそうです。
全13回くらいだったと思いますが、
第3回の経営研究会も今から楽しみです。

お読みいただき、ありがとうございました。