皆さんこんにちは。
年が明けたらさらに忙しかった・・
ヨシコシです。

今朝、起きてすぐキッチンにて、
朝食に食べるシリアルの袋を
ガサゴソ開いていたら、
寝室からモクが飛んできました。

自分のカリカリごはんを袋から出す音と
勘違いしたようです。

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ふてくされたモクは、
都市型狩猟採集民族御用達の
ダンボールハウスに入りました。
「おっ、モクちゃんの家、庇を下げたんだね~」
「朝日、まぶしい、嫌いニャ」

眩しいといえば、
建築現場の仮囲いのピカピカの鋼板パネル。

こちらは、
現在、工房で施工中の
某F社様の本社屋の新築工事です。

場所はさいたま市。
敷地の大きさは600平米(約180坪)の大きな現場です。

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構造は重量鉄骨造です。
設計は工房の設計責任者、
スナフキンよろしく自然を愛す、池上修一氏。


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構造設計は、
かの有名な構造家、
梅沢建築構造研究所の梅沢良三先生です。

通常の重量鉄骨造では、
太い柱に細いブレースが入るところ、
このF社様の本社屋の計画では、
細い柱に太いブレースが入る
特殊な構造設計をして建物を支えます。


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よって、
ベースも、見たことない形の
特殊なプレート制作をしていました。

この特殊な工法は、

構造家の梅沢先生が
昨年夏に『鉄構技術』という雑誌の中で

「ものづくりは復活する」

というタイトルで寄稿していた
特殊工法です。

鉄構技術
 『鉄構技術』


この特殊な工法によって、
鉄骨の数量は、一般的な量産型重量鉄骨造に比べ
25%程度少なくなるようです。

「トン当たりの加工手間が5割増しても
トータル工事費は変わらなかった」

と記事には書かれております。

実際には、
手間は相当なもののようですが、
量産系の重量鉄骨造では決して真似できないモノづくり、
挑戦的な構造です。

加工品質本位であれば、
鉄骨工場の設備投資は大きくなり、
大量生産し普及していくうちに
必ずその先に価格競争の波が待ち受けています。

ところが、このような
特殊なブレース構造は、
限られた技術集団でないと、
施工ができない難しさががあり、
鉄骨の鋼材価格の市況にも
一般工法よりも影響を受けにくい。

細い柱と太いブレース構造の組み合わせは、
梅沢先生の説明では、
「耐震強風に対し変位が小さいので、
鉄骨造で問題になりがちな居住性にも優れている」
そうです。

ブレース構造 重量鉄骨造

私も出来上がりを楽しみにしている
施工現場のひとつであります。

お読みいただきましてありがとうございました。 
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