皆さんこんにちは。

昨日は肌寒い一日でしたので、ちょっと早いのですが、
湯豆腐を楽しんだヨシコシです。

湯豆腐と言えば、豆腐の80%は水分ですので、
土鍋に軟水のミネラルウォーターを入れ、
北海道の羅臼町で買った羅臼昆布でだしをとって
ゆずと白醤油で食べました。

湯豆腐って人肌くらいの温度が美味しいなあ。

小中学生の頃は、
「おっかさん。たいして味もしないお豆腐で、
どうやってお腹いっぱいのゴハンを食べるのさ」
湯豆腐の魅力に開眼せずじまい。
自分の頭の中で
「湯豆腐とは、貧相な料理である」と
ちびまる子ちゃんのナレーターの声が響いてました。

さすがに歳を重ねてきますと、
「湯豆腐」という料理は、
カクテルになぞらえれば「ドライ・マティーニ」にさえ思えてきます。

長くなりました。

湯豆腐とは違うあたたかさの
断熱の話の後編をはじめたいと思います。


今日は、
「断熱材の基準が変わりました」の続きです。

今回の改正を各メーカーではどう考えているのでしょう。
調べものが好きな私、グラスウール・メーカーの1社、
「旭ファイバーグラス」へ電話で今回の改正について確認をしてみました。

グラスウールやロックウールなどの「人造鉱物繊維断熱材」の規格「JIS A9521」
の対象断熱材はもともと測定温度23度で熱伝導率の測定をしていたので、
このグループの断熱材は、今回の改正では何ら影響がないという回答がありました。

前回説明をさせていただいた
「熱伝導率」と「熱抵抗値」(これから解説いたします)の
カタログ併記に関しては、旭ファイバーグラスでは、
来年の春頃までに変更をかけていくそうです。
案外のんびりしていますね。


興味深いのは、
旭ファイバーグラスの担当者の話です。

「今回の改正では、『JIS A9511』の発泡プラスチック系の断熱材が
影響あるかもしれませんね。
私たちはもともと23度で計測してますが、
もっと低い温度で計測していたら、
高い温度で計測するほど熱伝導率が悪くなってしまうので、
メーカーさんによっては数値に影響が出るかもしれませんね」
と話してました。


それ、気になるなあ・・。

発泡プラスチック系で一番性能がいい
フェノールフォームの代表的製品
旭化成の「ネオマフォーム」の物性データを調べてみると、
確かに熱伝導率の計測温度は20度でした。

今後、改正規格の23度で計測しなおすのでしょうか。
旭化成へ電話をしてみましたが、
まだ営業レベルまでその話が具体的にないらしく、
すぐに答えられないという回答でした。
後日、詳しい方からお電話をいただけることになっております。


そんな

「発泡プラスチック系断熱材」ですが、
いくつかの分類がありますので、
せっかくですっからここで簡単に説明いたします。



ポリスチレンフォーム 熱伝導率 
           0.028~0.043w
 押出法ポリスチレンフォーム スタイロフォーム

 「ビーズ法(EPS)」と「押し出し法(XPS)」の2種類があります。
 「ビーズ法」は、いわゆる発泡スチロール。金型で様々な形に成型できます。

  「押し出し法」はポリスチレン樹脂に発泡剤を加えて押し出し成形しますので、
  すべて板材の製品です。安価なため、よく普及しています。
  代表的な断熱材は写真の押出法の
  ダウ化工の「スタイロフォーム」とカネカの「カネライトフォーム」です。
  わたしたち工房では主に基礎まわり、浴室の下、玄関のモルタル下などで
  使用しています。
  

硬質ウレタンフォーム 熱伝導率 
             0.023~0.026w
    硬質ウレタンフォーム  キューワンボード

 ポリウレタンのポリを略した名称です。
  微細な硬い泡がそれぞれ独立して塊になったもので、
 微細な泡の中に熱を伝えにくいガスが封じ込められています。
  代表的な断熱材は
 アキレスの「アキレスボード」や「キューワンボード」ですが、他商品に比べややマイナーです。
 燃焼時、猛毒のシアン系ガスが指摘されており、
 ガスと関係があるかは定かではありませんが、
 メーカーはどちらかと言えば、屋内よりも
 屋外の外張りや外断熱用の製品開発に力を入れています。
 性能はとても良いです。

フェノールフォ-ム 熱伝導率 
            0.022~0.036w
 ネオマフォーム フェノールフォーム
 フェノール樹脂を加工して発泡硬化させたもの。
 発泡プラスチックの中でも、最も「難燃性」「耐熱性」「断熱性」に優れている。
 材料は安価でないため、断熱材の厚みを薄くして
 結局は一般レベル程度の性能で施工している場合が多い。
 代表的な断熱材は旭化成の「ネオマフォーム」です。
 ネオマフォームは、発泡系断熱材でもJIS9521の基準と同じ23度で
 熱伝導率を計測している「カネライトフォーム」や「キューワンボード」と異なり、
 熱伝導率は20度で計測されています。
 今回の改正によって今後は23度で計測すれば、
 性能がほんのわずかですが、低くなるはずです(ヨシコシ予想)。
 燃えにくく性能も良いので有名な建材です。
 金額が高いので、薄いものを使用する建築会社が多いみたいですが、
 全くもって賢いとは言えません。



長くなってしまいましたので、
続きはまた次回に。

つまらない話だったかもしれませんが、
お読みいただきましてありがとうございました。
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