皆さんこんにちは。
ヨシコシ@入院中です。
LIXILは、世界トップクラスの断熱性能を持つ
樹脂窓「エルスターX」を来年1月に、
アルミと樹脂の複合窓「サーモスX」を来年3月に
発売すると発表しました。(8月27日にニュースリリース)
新しい窓を発表するLIXILの藤森社長
2020年の新しい住宅省エネ基準の義務化を見据え、
国内最高レベルの窓を投入することで
窓の高断熱化のシェアを高めたいのが狙いです。
「エルスターX」は、
東京近郊では、防火の絡みで今後も馴染みないかもしれませんが、
実はこれ、国内最高性能の窓となります。
そして世界的にも高レベルの断熱性能を実現させています。
熱の伝えやすさを表す<熱貫流率(U値)>は
0.79W/㎡.K
(クリプトンガス入りトリプルガラスタイプの場合)
となっており、
喜ばしいことに
基準の厳しいヨーロッパでも通用する性能です。
日本の量販メーカーが
このようなトップレベルの商品を出すのはすごいこと。
LIXIL、かなり本気です。
私たちが望むことは、良い品が安く手に入ること。
商品価格が下がっていくためには、
従来商品のシェアが塗りかわるだけの圧倒的流通量が必要です。
そうした意味で、
LIXILのようなオバケ巨大産業が、
この領域に進出してきたのは、
消費者にとっては非常にメリットのある流れだといえるでしょう。
さて、
「エスルターX」と「サーモスX」ですが、
高断熱を可能にしているポイントがいくつかあります。
ひとつは、
新構造の樹脂フレーム。
フレームの露出を最小限に抑え、ガラスの面積を従来比で約10%UPさせています。
フレーム部分とガラス部分では、ガラス部分の方が熱が逃げにくいということです。
もう一つは、
フレーム内の中空層(ホロー)を増やす「多層ホロー構造」を採用し、
断熱効果を最大限に発揮できるようにしてあるのだそうです。
搭載するトリプルガラスは、
「室内側」と「室外側」の両方にLow-Eガラスを採用しています。
また、軽量化のため、トリプルガラスは、
特殊な薄板ガラスを採用して約2割の軽量化を図っています。
(たぶんにコストの絡みもあるはずですが・・・)
こちらは「サーモスX」。
「エルスターX」は、ガラスのまわりのフレームが全部樹脂でできています。
「サーモスX」は、アルミと樹脂のハイブリッド構造になっている商品です。
サーモスXは、
戦略的に防火の厳しい都市部エリアでの施工対応商品
の位置づけですね。
「サーモスX」は、
スリムなフレームデザインと高断熱性能を両立させたサッシ。
U値は1.05W/㎡.K
(クリプトンガス入りトリプルガラスタイプの場合)
従来の「樹脂窓」と同等の性能を実現しています。
2016年から
建築物の規模別に断熱の義務化が進むことから、
今後LIXILは、主力の「アルミ・ペアガラス」に代わり、
最近の売上全体の3割を占める「樹脂窓」及び「アルミ樹脂複合窓」を
2020年度に7割まで拡大、
そのうちの2~3割を
この「エルスターX」と「サーモスX」で構成させる狙いをもっています。
(いやいや2~3割と言わず、
この際、木造なら全棟目指していただきたいものです。 )
ちなみに「サーモス」は、
ちょっとややこしい経緯をもつサッシです。
発売当初は、
「サーモスH(アルミ+樹脂)」と「サーモスS(アルミ)」でしたが、
防火の通則認定の絡みで、
「サーモスH」→「FG-H」として防火対応品に発展
「サーモスS」→「FG-S」として防火対応品に発展
そして今度は、「サーモスX」のリリースです。
一般の方は覚えるのも大変ですよね(苦笑)。
お読みいただきありがとうございました。
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