皆さんこんにちは。
デスクワークでは、大きめのホーローカップに入ったコーヒーを飲みすぎて
胃がたぷたぷになっているヨシコシです。

先日、ヴェトナム出張をされたお客様より、
チェングエンのヴェトナムコーヒーセットのお土産をいただきました。
さっそく、昔の旅を想い出しながら、家でいただきました。
 

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チェングエンのコーヒーは酸味が少なくてとてもまろやかな甘みがありました。
コンデンスミルクを入れるのが一般的ですが、
今回はお砂糖をたっぷり目に入れて楽しみました。

ヴェトナムでは、ロブスター種のコーヒー豆を深煎りするのが特徴です。
挽かれた豆は妙に真っ黒な色をしているので、どんな焙煎をしているのか、
いつも不思議に思っておりましたが、何でも諸々調べてみますと、
バターを使って焙煎しているような説明に出くわし、驚いております。
 

フランスの植民地時代に広まったヴェトナムのコーヒー文化ですが、
フランスではアラビカ種(ロブスター種よりも高級品種)を深煎りします。
ヴェトナムでは、アラビカ種の栽培がうまくいかず、歴史的にロブスター種が普及しております。

今では世界第2位の生産量を誇るまでになっているそうです。

因みに 深煎りしますとカフェインが多くなるように思われる方もいますが、
実際にはコーヒー豆のエキスが残る浅煎りの方が、カフェインも強く胃に負担がかかります。
一般的には、深煎りのフレンチよりも浅煎りのアメリカンの方がカフェインが強いわけですね。
(量が多いブレンドをアメリカンと称して売っている喫茶店はわかりません・・・)
  

ヴェトナムのコーヒーは独特なアルミ製のドリッパーを使って

一杯ずつゆっくりとコーヒーを落としていきます。


これは、フランスがコーヒーの近代化に大きく貢献した歴史に由来しております。

1700年代のそれまでの世界のコーヒーの飲み方は、
トルココーヒーのように「煮出す」のが主流でしたが、
1763年、フランスのブリキ職人が、熱湯を入れて浸透させて「漉す」手法を発明したのでした。
これによって今の風味豊かなコーヒーにぐんと近づいたわけです。
1763年にコーヒーに革命が起こったわけですね。

 

昔読んだ辺見庸さんの『もの食う人々』という食紀行ルポでは、

アフリカの儀式で使われるエチオピアのバター入りのコーヒーなども

あり、びっくりした記憶があります。

生きるために「食う」ことが動物的行為にならざるを得ない貧困世界、
日本に生きていては決して感じることのできない珍しい食文化、
現地の人の目線に立って時に猛烈な吐き気を覚えながら食べ歩くルポ。
読んでもまったく食欲がわかない激しい紀行文は、
沢木さんの『深夜特急』よりバックパッカーの指針に成ります。 (ヨシコシ評)
 

 

さて、ヴェトナムのコーヒー、

コンデンスミルクを入れて濃厚でまろやかな味わいにするのも特徴のひとつです。


これは、植民地時代のフランス人がカフェオレを飲みたいけれども

当時のヴェトナムには冷蔵庫がほとんど普及していなかったためにミルクの保存ができず、
代用品としてコンデンスミルクを入れるようになったことに由来するそうです。

 

ヴェトナムコーヒーの楽しみは何といっても、
テーブルに座ってカップにコーヒーが落ちるまでのんびりと

ひと時を過ごす時間にあるような気がします。

よい天気の日、ヴェトナムのオープンエアのカフェに座って
往来する人やバイクを眺めながらのんびりとドリップするのを待つのは
とても贅沢で、他のコーヒーにはない豊かな時間かもしれません。


さて我が家では、
コーヒーを取り出した箱にモクが自分の体を詰めていました。
何回も箱の中に入って自らを商品化しておりました。
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箱の中の顔だけ見るとかわいいんですが・・・

引いて眺めると・・・

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胴から下は入りきらず。ぶざまな姿です。
モクの知能の低さがよくおわかりいただけるかと思います。

Iさん、美味しいコーヒーをありがとうございました!
 
お読みいただきありがとうございました。